Color of the prism girl -another color- 【緑間連載夢番外編】
2014.03.20.15:25
紺郷由紀。彼女がバスケ部に入って少し経ったある日。バスケ部全員で「試合の際、1番かっこいいシュートとはは何か」という話をした後のこと。
「紺郷」
「何?」
「お前はどう思う」
「え?どうって、何が?」
「さっきオレが話していたことについてだ」
「さっきって…ああ、どのシュートが1番いいかって話のこと?」
「そうだ。オレの考えに対するお前の意見がききたいと思ってな」
「ああ…えーっと、それはマネージャーとして答えたほうがいい?それとも、それとは関係なしに率直に私が思ったことを言ったほうがいいのかな?」
「どちらでも構わん。お前の好きなように言ってくれていいのだよ」
「うーん、そうだね。私はミドリンの考え、いいと思うな。今後いい戦力になるだろうし、それに遠くからシュートを決めるのって、かっこいいと思う」
「……」
「あっ、ごめん。なんだか偉そうに言っちゃって…」
「いや、そんなことはない。むしろいい糧になるのだよ」
「そ、そう?」
「紺郷」
「はっはい」
「礼代わりと言ってはなんだが、1つ約束するのだよ」
「約束?」
「オレがより遠くからのシュートを決められるようになったら、それを1番にお前に見せてやるのだよ。」
「…えっ!?本当に!?」
「ああ。まぁお前がよければの話だが」
「見るっ!!絶対見る!!見たいっ!!」
紺郷の勢いに少し驚く緑間。
「わ、分かったのだよ。だから少し落ち着くのだよ」
「えへへっ。約束だよっ!できるようになったら1番に私に見せてね!それまで応援して待ってるから!」
嬉しそうに笑う彼女の顔を見て緑間はドキリとする。すぐ我に返り眼鏡のブリッジを指で上げ直した。
「か、必ず証明してみせるのだよ」
「うんっ」
そうして抱き始めた気持ちの名前を、彼はまだ知らない。
【END】
「紺郷」
「何?」
「お前はどう思う」
「え?どうって、何が?」
「さっきオレが話していたことについてだ」
「さっきって…ああ、どのシュートが1番いいかって話のこと?」
「そうだ。オレの考えに対するお前の意見がききたいと思ってな」
「ああ…えーっと、それはマネージャーとして答えたほうがいい?それとも、それとは関係なしに率直に私が思ったことを言ったほうがいいのかな?」
「どちらでも構わん。お前の好きなように言ってくれていいのだよ」
「うーん、そうだね。私はミドリンの考え、いいと思うな。今後いい戦力になるだろうし、それに遠くからシュートを決めるのって、かっこいいと思う」
「……」
「あっ、ごめん。なんだか偉そうに言っちゃって…」
「いや、そんなことはない。むしろいい糧になるのだよ」
「そ、そう?」
「紺郷」
「はっはい」
「礼代わりと言ってはなんだが、1つ約束するのだよ」
「約束?」
「オレがより遠くからのシュートを決められるようになったら、それを1番にお前に見せてやるのだよ。」
「…えっ!?本当に!?」
「ああ。まぁお前がよければの話だが」
「見るっ!!絶対見る!!見たいっ!!」
紺郷の勢いに少し驚く緑間。
「わ、分かったのだよ。だから少し落ち着くのだよ」
「えへへっ。約束だよっ!できるようになったら1番に私に見せてね!それまで応援して待ってるから!」
嬉しそうに笑う彼女の顔を見て緑間はドキリとする。すぐ我に返り眼鏡のブリッジを指で上げ直した。
「か、必ず証明してみせるのだよ」
「うんっ」
そうして抱き始めた気持ちの名前を、彼はまだ知らない。
【END】
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